2013年3月31日日曜日

<レビュー> Microsoft Surface Pro

「素晴らしいハードウェア、追いつかないソフトウェア」



Microsoftが満を持して投入したタブレット、SurfaceのProの方を一週間ほど使ってみたのでレビューしてみたいと思います。

そもそも、SurfaceにはWindows 8で動くSurface Proと、Windows RTで動くSurface RTがありまして、この二台は名前も見た目も似ているものの、全くの別物です。以前からSurface Proは気になっていて、日本で発売されたら絶対買うと言ってきたもの、先日日本で発売になったのはRT版のみ。泣きながら恨み事をFacebookにぶつけていたら、US出張のついでに買ってきてくれた心優しき方が!そんなわけで、USバージョンではありますが、一足早く使いこむことができました。

USバージョン、もちろん初期起動時は英悟で立ち上がってくるのですが、後から日本語のランゲージパックをインストールし、利用場所を日本に設定することによって簡単に日本語化することが可能です。Surfaceの特徴であるType Coverもすでに日本で発売になっている日本語レイアウトバージョンを認識し(ちょっとレジストリをいじる必要があったものの)問題なく使うことができます。

そんな環境で使い始めたSurface Proですが、最初に感じるのがハードウェアとしての出来の良さ。999ドルという価格を考えるとそれなりなのかもしれませんが、素晴らしいディスプレイ、しっかりとした金属躯体は今までAppleのプロダクトでのみ感じられた所有する喜びを感じさせるものです。そしてType Coverというカバーになるキーボードの出来も素晴らしい。ハードウェア的に残念なポイントは、外部出力がミニディスプレイポートでサンダーボルトポートが見送られたところと笑っちゃうレベルのカメラくらいでしょうか。

肝心の使い勝手ですが、これは評価が難しいところ。Surface ProはIntelのCore i5プロセッサに4MのRam、128GBのSSD(64GBモデルもあり)という構成で、速度的には実に快適に使うことができます。起動もアプリケーションの立ちあげ、切替も快適そのもの。Type Coverというクリック感のあるカバーキーボードも十分にブラインドタイピングが可能。本当に素晴らしい。

が、手放しで褒められるのはここまでで、使っていて「うーむ」となる点も…例えばWindows 8に対応したソフトウェアの少なさや、対応していたとしても機能が削られていたりする点、非対応のソフトウェアは動かせるものの、Windows 7ライクなデスクトップという環境で動き、シームレスな利用ができずに混乱を招くこと…

そんなわけで、ハードウェア的には(重さと値段を除けば)問題ないものの、ソフトウェアも含めた環境としては、これからという感じなのかなと。ただし、これもWindows 8で動くProだからの話で、Windows RTもこれと同じものだと考えると思いっきり裏切られることになるんじゃないかと。もうね、Surface ProってのはタブレットにもなるPCで、Surface RTはキーボードがデフォルトで繋がるタブレットくらいの説明した方がいいんじゃないかな…

結果的に、この辺りの話をわかって購入するのであれば、持ち運べるWindows 8機として最高です。これで動かすMicrosoft One Noteの、ペン入力とキーボード入力、様々なデータを貼り付けられる快適さというのは、ああ、コンピュータもここまで来たのかと思うくらい。

そんなわけで、自分的には高評価です。ただし、いつも持ち歩いている15inchのMacBookProと一緒に運ぶのは、やっぱり重い(笑)


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