2012年7月16日月曜日

<本> 名ソムリエの、ふだんワイン

少し前に買った本ですが、ご紹介。
一応、Amazonのリンクを貼りましたが、すでに新品では買えなくなっているのね。

この本、柳さんが監修したソムリエが普段飲んでいるワインを紹介している本です。60人くらいのソムリエおすすめのワインが写真とともに紹介されているのですが、外山俊樹さんの写真が綺麗!写真集として楽しめるくらいのクオリティです。
ワインについては春・夏・秋・冬に分けられ、それぞれ15本程度が紹介される形。春で15本、見開きの左側に解説があって、右側は写真が一枚という構成になっています。

全体のトーンは「普段飲み」なのですが、それこそソムリエ個人によって違いがあって面白い。ただ、傾向的なものはあって、
・フルボディの赤はほとんどない
・ピノが多い
・リースリングなど癒し系白が多い
・ビオ系も多い
・発泡性ワイン多い、ただしChampagneはほとんどない
・アメリカ、南米、ニュージーランドなど新世界系のワイン多い
ってところ。
これはたぶん、自宅で作る料理との相性もあるのかなと。ああ、あとは冷やして飲むタイプのワインも多いですね。

ティレリー・ピュズラのヴーヴレイは飲みたいな。ラシーヌ扱いかしら?どっかに売ってないかなー。こういうのと連動で紹介されているワインをセットにして売ってくれたら面白いのに。

この本、電子書籍にならないかな。

2012年7月15日日曜日

<本> 世界一周ひとりメシ

イシコさんの本が出るというのでAmazonで予約。品薄だったらしくやっと届いたので読みました!

「あ、この本おもしろそうだ」という予感がしたんですよ。そういうのってありません?んで、そんな予感どおり、すごくおもしろくて良い本でした!

イシコさんとは某所の尾崎ビーフを食べまくる集いでご一緒させていただきまして、その独特の芸風雰囲気に一気にファンになってしまった経緯があります。ヤギ飼いの文筆業なんて、他にはそういらっしゃいません。

そのイシコさんが、世界各地で食べ歩いた記録。って書くと「なんだ、旅の本か」とか「なんだ、グルメ本か」ってなるじゃないですか。違うんです、そもそもイシコさん、「味に鈍感でひとりメシが苦手な人」なんです!

私も同じクラスタなのでわかるのですが(最近、一人でお店入れるようになりましたけど、昔はほんとに苦手で、一人で外食するくらいだったら自分で作るし、外出先でひとりメシなシチュエーションだとご飯抜いちゃうことも多かった…)、本当に迷うんです、ええ、お店に入るかどうかを決めるのに一苦労です。いろいろ考えちゃうとめんどくさいんです。まじで。

そんなイシコさんが、さらにハードルが高い海外でひとりメシしまくるわけですから、おもしろくないわけがありません。しかも文体が本当に素敵。嫉妬しちゃうレベルですね。もうね、本質的に良い人だよなーってのが伝わってきて、ニコニコしながら一気に読みきっちゃいました。

それにしても、世界にはいろんな料理があって、文化があるんだなと。イシコさんにmiil使って旅してもらいたいなぁ。

2012年7月3日火曜日

<本> フェイスブックが危ない

JNSAのSNS Security WGでご一緒した守屋さんが書かれた本。

題名が「フェイスブックが危ない」だったり、帯に「あなたの情報は盗まれてる!」なんて扇情的な文字が踊っているわけですが、内容的には適度なレベル感でよくまとまっており、フェイスブックを使っている多くの人に読んでいただきたい良本。

フェイスブックの登録ユーザ数も国内1500万を超えてきたとのこと。確かに便利で私も日常的に活用していますが、その反面、プライバシー的には怖いなと思うことも多々あるわけで。たぶん、一般の方は漠然と怖いという意識を持ちながら、今まで何もないから大丈夫と思って使っている方が多いんだろうと思います。本書は、そもそものフェイスブックの成り立ち、ビジネスモデル、どうしてユーザ情報を取得しようとするのかという話を論理的にわかりやすく説明し、ではどうやって自分を守れば良いのか、幾つかの方法を提示してくれています。

特に設定のところは是非読んでいただきたいところ。デフォルトの設定ではゆるゆるのフェイスブックも、もろもろカスタマイズするとそれなりのレベルにはなりますし、ログインの方法や通知など、実はいろんな機能が用意されていたりします。
特にフェイスブックは、設定や行動によって自分のプライバシーだけではなく、自分の友だちのプライバシーを侵す可能性もあるので、こうした知識は重要だと思います。

そうは言っても、今日はTwitterに自分のデビットカードやクレジットカードの写真を番号がしっかり見える形でUpしているクラスタがいるなど、信じられないことも起こっているわけで…どうしたら良いのかな。

ちなみに守屋さん、本書に関する印税のすべてを東日本大地震義援金募金に寄付することを決めておられるとのこと。
新書で数時間あれば読みきれる本なので、気になる方は是非。


 

2012年7月1日日曜日

<本> LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。

本田直之さんの新刊。

Amazonで発注後、しばらく在庫がない状態だったのですが、先日届きました。

結論から言うと、すごく共感できる本です。自分も同じようなことをしている、経験してきたからかもしれませんが、今までの日本における常識的な幸福追求では、これからの時代、幸せを得ることは難しいってのは全く同意。

著者の問題意識は、日本はこれだけ豊かな国なのに、国際的な幸福度調査ではかなり低いランキングになることが多く(上位は北欧諸国)、これはどうしてなんだろう?ってところから始まっています。
で、単なる思索によるだけではなく、実際に北欧諸国に足を運び、そこで実際にインタビューを重ねることによって日本と北欧の違いを見出し、そこから話を展開させていくという構成になっています。

VIVAというソーシャルコマースのサイトの中でCafegrooveの浜田君との対談が上がっているのですが、そこでも「選択」がキーになると言われています。物質主義的な、欲しい物を手に入れて得られる短期的な幸福感から、自分がライフスタイルを選択することにより得られる長期持続可能な幸福感へのシフト、かな。

そのためには、今までの周りから押し付けられてきた常識を疑い、マルチインカムで仕事を楽しみ、スポーツや旅を取り入れたライフスタイルを実現しようという、従来からの著者の主張に沿った展開。
最近、「ドトールはノマドじゃなくて、スタバじゃないと」みたいな「ノマド論」もあるみたいですが、本質はこっちだよね。

さらっと読める本なので、みなさん是非読んでみてください。

副業をしたい人と仕事を結びつけるような仕事ができないかな、ちょっと考えようっと。