2012年7月3日火曜日

<本> フェイスブックが危ない

JNSAのSNS Security WGでご一緒した守屋さんが書かれた本。

題名が「フェイスブックが危ない」だったり、帯に「あなたの情報は盗まれてる!」なんて扇情的な文字が踊っているわけですが、内容的には適度なレベル感でよくまとまっており、フェイスブックを使っている多くの人に読んでいただきたい良本。

フェイスブックの登録ユーザ数も国内1500万を超えてきたとのこと。確かに便利で私も日常的に活用していますが、その反面、プライバシー的には怖いなと思うことも多々あるわけで。たぶん、一般の方は漠然と怖いという意識を持ちながら、今まで何もないから大丈夫と思って使っている方が多いんだろうと思います。本書は、そもそものフェイスブックの成り立ち、ビジネスモデル、どうしてユーザ情報を取得しようとするのかという話を論理的にわかりやすく説明し、ではどうやって自分を守れば良いのか、幾つかの方法を提示してくれています。

特に設定のところは是非読んでいただきたいところ。デフォルトの設定ではゆるゆるのフェイスブックも、もろもろカスタマイズするとそれなりのレベルにはなりますし、ログインの方法や通知など、実はいろんな機能が用意されていたりします。
特にフェイスブックは、設定や行動によって自分のプライバシーだけではなく、自分の友だちのプライバシーを侵す可能性もあるので、こうした知識は重要だと思います。

そうは言っても、今日はTwitterに自分のデビットカードやクレジットカードの写真を番号がしっかり見える形でUpしているクラスタがいるなど、信じられないことも起こっているわけで…どうしたら良いのかな。

ちなみに守屋さん、本書に関する印税のすべてを東日本大地震義援金募金に寄付することを決めておられるとのこと。
新書で数時間あれば読みきれる本なので、気になる方は是非。


 

1 件のコメント:

  1. 高橋さん、


    先日は、本をブログでご紹介頂き誠にありがとうございました。あとがきでも説明しましたが、本の印税を東日本大震災
    の義援金として、8月1日現在38万円を寄付させて頂きました。

    ■報告書
    https://docs.google.com/open?id=0B8E24AGjCmrqd1F1NHk1NlFaY1k

    改めてご支援頂き誠にありがとうございます。

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