2012年2月5日日曜日

<書評> 迷いと決断

新幹線に乗って日帰りで旅をすることになり、ふと手に取ったのがこの本。
かなり前に読んだ新書なのに、なぜか本棚に残してありました。

最終損益2000億を超える赤字の中、社長交代のニュースを読んだことも頭に残っていて、それがトリガーになったんだと思います。

ちなみに私、SONYの大ファンです。歴代Walkmanは使い倒してきましたし、携帯もMemory Stick WalkmanなKDDI機(例の猿が感動してるCMのやつですよ)を始め、クルクルピッピに慣れ親しみ、テレビはトリニトロンのスタジオモニター(ええ、チューナーがついてなくてそれだけだと何も映らないやつですよ)なんて使ってました。某社で最初にUNIX触りまくったのもNewsだったなぁ。

そんなことはおいといて、書評です。いろいろと批判されることが多かったり、この本もいいわけだとか言われてたような記憶がありますが、私は経営者としての気持ちを正直に綴った良い本だと思います。今、読みなおしてみても共感することは多く、また出井さんが考えていた未来と現在が、かなり重なっているということを感じます。経営者として寝れない日々を過ごしたとか、あまりにひどい記事に心を痛めたなんてこともすごく共感。

なんか、書評じゃなくなってますが、端的に言うと私は出井伸之という経営者が好きなんだと思います。この本に書かれたことは出井さんの視点からの記述であり、実際にはいろんなことがあったこととは思いますが、それにしてもいろんな政治、パワーが絡み合う中、果敢にチャレンジされていた姿勢は素晴らしい。もちろん後から考えれば「間違い」と言われる経営判断もあるとは思いますが、経営判断なんてそもそも「その時点でベスト」と思うことを選択する以外の何ものでもありません。

時代は変わり、流行りの経営スタイルも変わっていくのかもしれませんが、魅力的な経営者というのはそんなに変らないはず。そんなところに興味がある方に読んでほしい本です。

それにしてもQualiaプロジェクトは続けて欲しかったなぁ……

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